荘子2 ~いつまでも気になるとき~
「将(おく)らず迎えず、
応じて蔵(ぞう)せず」(荘子)
(解説)
荘子は、ありのままを受け入れる
ことを鏡でたとえた。
将(おく)るは、名残惜しむこと。
迎えるは、期待すること。
鏡は、
惜しむこともなく、
期待することもなく、
ただ目の前にきたのものに
応じて、それをそのまま映し、
記憶もしない。
*****
ある人の助けになりたいと、
それほど自信もなかったのに、
助力をかってでた。
先走って、
ちょっとこけて、
結局役に立てなかった。
だから言わんこっちゃない、
とこっそり自分にツッこんだ。
それほど大ごとなわけじゃなかったが、
『ああ余計なことをした…』
と後悔の想いを、
なかなか消せなかった。
*****
「将(おく)らず迎えず、
応じて蔵(ぞう)せず」
…ぶつぶつと唱えてみたら、
ちょっと洞窟から抜け出るような
感覚があった。
洞窟にいたんだなと、改めて思った。
それから時々、ぶつぶつ言っている。
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