脳と魂　～筋肉の記憶～

（中略）ボディビルをやると筋肉が発達してきますよね。あれは三か月くらい継続してトレーニングしないと具体的な変化は起こってこないいんですよ。われわれはしょっちゅうからだを動かしてますが、これは必要以上に動かしているということを、身体自身がどこかで記憶しないといけないわけですよ。

日常考えればわかりますけど、ちょっと運動したからといって、別に身体はモリモリしてきませんよね。ある時間以上続けると、突然身体が気がついて、ここから先は太くすると決めているとしか思えない。

（『脳と魂』　養老孟司・玄侑宗久より）

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瞑想などして、静寂を味わっているとき、
身体の一部にムズムズするものを感じ、
そこにジ～ッと意識を置き続けていると、
そのムズムズは徐々に形を変え、
ある瞬間に、
『パッ』と身体全体に広がって、
消えてしまうことがある。

養老先生の言うように、
筋肉にも記憶のシステムがあって、
ムズムズが消える瞬間というのは、
今までの記憶システムのひとつが崩壊し、
リセットされたことを
意味しているのかもしれない。

身体の不思議。

いや、いろんなことは、
全部不思議です。